パワハラにならない指導法 ~適切な負荷を経験させる~

皆さんこんにちは!

 

今回は、パワハラにならない指導法として、

 

適切な負荷を経験させる

 

事について書きたいと思います。

 

今回の記事は、

中原淳さん著 「フィードバック入門」 PHSビジネス新著

を参考にしています。

 

部下育成の基礎理論・原理原則として、本書には

「経験軸」と「ピープル軸」の2つの軸をしっかり押さえること。

と書かれています。

 

本記事では、まず、「経験軸」について説明していきます。

目次

経験軸とは

 

「経験軸」とは

「部下を育成するためには、実際のリアルな現場での業務経験が最も重要である」という考え方です。

(フィードバック入門 P77より引用)

 

部下の教育と聞いて、真っ先に浮かぶのが「研修」だと思いますが、

やはり実際に行う業務経験こそが最も大きな成長の資源であるという考え方が広まっているそうです。

 

どんなに洗練された教育プログラムがあったとしても、「経験学習」に勝る教育はありません。

(フィードバック入門 P78より引用)

とまで書かれています。

 

「じゃあ、実際に業務をやらせることが一番いいんだ!」

とみなさん思うと思うのですが、

 

「そんなの無茶だよ!」と思うような仕事を任されて、一生懸命頑張ったけどうまくいかずに

結局、上司が代わりに仕事をすることになって、怒られる。

 

なんて経験したことありませんか?

 

僕はあります。

 

自分の能力を大きく超える負荷の業務を与えられてしまうと、大きなストレスをかかえ、

仕事もうまくいかずに終わってしまう事が多いです。

 

このように

与える業務の負荷をしっかり見極めることが大切であると言えます。

 

どのような負荷量が適切なのか?

 

下の図を見てください。

 

「フィードバック入門」P80より改変引用

 

これは、仕事を与えられたときの部下の心理状態を表している図です。

 

一番真ん中の「コンフォートゾーン(快適空間)」は

仕事を振ってもさほどストレスを感じない状態を表しています。

 

普段から行っている仕事や、新しい仕事であっても自分の経験や知識を基に取り組めばさほど苦労しなくても

出来てしまう仕事などは、この心理状態で取り組めます。

 

ストレスも非常に少なく、むしろ心地よさすら感じます。

 

この空間は仕事の負荷量が少なすぎるため、部下の成長は期待できません。

 

一方、一番外側にあるのが、「パニックゾーン(混乱空間)」で、

仕事を振られると強い不安やプレッシャーを感じる心理状態です。

 

「今まで経験したことがない難しい業務」や「自分の能力よりもはるか上をいっている業務」

「失敗するリスクが高すぎる業務」などが当てはまります。

 

このパニックゾーンに当てはまる仕事を振ってもなかなか成長しません。

 

あまりに負荷が高すぎると、本来の力を発揮できずに失敗に終わってしまう可能性が高いからです。

 

厳しい仕事を任せて、ほとんどフォローしないでほったらかしにすれば、部下はメンタルをやられて

出社拒否を起こしたり、不満を爆発させて逆ギレしたりするだけです。

それを見て「最近の若い者は情けない」などという上司は、あまりにも無責任です。

(フィードバック入門 P82より引用)

これこそ、まさにパワハラですよね。

 

どれくらいの負荷が適切かの答えは、コンフォートゾーンとパニックゾーンの中間に位置する

「ストレッチゾーン(挑戦空間)」です。

 

ストレッチゾーンとは、

出来るかできないか多少の不安はあるけれど、それよりも成長している実感や、新たに仕事を遂行できるわくわく感の方が勝っている状態です。

 

なので、部下にとってどんな仕事がストレッチゾーンに入るかを見極めて、仕事を振っていくことが大切になります。

 

私も普段、リハビリテーション業務をしている中で、新規の患者さんをどの部下にお願いするか?を考えなくてはいけません。

 

難しすぎる症例であれば、本人もパニックになるし患者さんにも迷惑がかかる

 

簡単な症例ばかりでは、成長できないため、

 

部下の能力や正確を考慮しながら

「この患者さんちょっと大変かもだけど、挑戦してみる?」

といった感じでお願いするようにしています。

 

その際に「いつでも頼ってね」と声掛けすることも大切なようです。

 

まとめ

 

部下を育成するためには、実際のリアルな現場での業務経験が最も重要である

・業務の負荷として、「ストレッチゾーン(挑戦空間)」を狙う

ことを実践していただければと思います。

 

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

今日も頑張りましょう!

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