勉強は基礎から始めなくて良い!
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皆さんこんにちは!
セラピストの為の得する情報サイト「セラトク」を運営しているみやじーです
「まずは基礎から勉強しろ」
昔からよく言われていますよね。
我々セラピストでいえば
・解剖、運動学、生理学といった基礎学問
・触診方法
・病態の知識
といったものから学習する人が非常に多いと思います。
しかし、批判を覚悟で言いますと
「むしろ学ばない方が良い」
と僕は思っています。
それはなぜか?
今回はそんな内容で書いていきたいと思います。
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「自分の勉強法はこれでよいのか?」
「なかなか勉強にやる気が出ない・・」
という方は、是非最後まで読んでいただければと思います。
きっとその答えが見つかると思いますよ(^^♪
目次
なぜ基礎から学ばない方が良いのか?
基礎から学ばない方が良い理由は3つあります。
① 成果を出すために時間が掛かり過ぎる
② 自分たちの成長を患者さんは待ってくれない
③ 基礎の勉強には終わりがない
順番に説明していきます。
成果を出すのに時間が掛かり過ぎる
基礎から勉強してその後に応用を勉強することの弊害として
成果を出すのに非常に時間が掛かるということがあります。
我々セラピストの「成果」とは
患者さんを良くする、満足してもらう
事です。
はっきり言って、解剖・運動・生理学の知識を学んだだけでは、
患者さんを良くすることは非常に難しいです。
例えば、
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大腿直筋は下前腸骨棘から起始する直頭だけじゃなく
臼蓋上縁から起始する反回頭もあるんだ
と解剖学の知識を教えてもらって
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へー!そうなんですね!勉強になりました!
となったとしても
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あれ? これってどう臨床に活かせばいいんだろう
と思いませんか?
基礎知識を臨床に活かすには、活かす為の方法を知らなければなりません
その為、まずは
「ガイドラインや著名な先生の評価法・治療法」から勉強することを勧めます。
例えば、もしあなたが整形外科のクリニックに勤め始めた新人さんで
「今度、変形性膝関節症の患者さんを診てもらう」と言われたら
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よし!じゃあ膝の解剖整理とOAの病態について勉強しよう!
ではダメです!
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変形性膝関節症のガイドラインを見てみよう!
膝の評価法・治療法について本で調べたり、先輩に聞こう!
から始めてください。
そして、
・その評価法や治療法の理解に必要な基礎知識を学ぶ
・評価法や治療法を練習する
の順番でやってみてください。
まとめると
②評価方法・治療法に使用している基礎知識を学ぶ
③練習・実践して評価技術、治療技術を向上させる
この順番がベストだと思います!
ガイドラインは下記のページから閲覧できます。
理学療法診療ガイドライン
http://jspt.japanpt.or.jp/guideline/1st/
作業療法ガイドライン
https://www.jaot.or.jp/academic_committee/
評価法・治療法などについては、こちらのページも参考にしてみてください
自分たちの成長を患者さんは待ってくれない
ここまでの内容を見てくださって
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成果が出るのに時間が掛かってもいいから、
基礎を学んでから応用を学んでいきたい!
と思う方もいらっしゃると思います。
それに関しては個人の考えや職場の方針もあるので、否定はできませんが、
「それで患者さんが良くならなかった場合の対策は考えてますか?」
これは恥ずかしながら自分の話なのですが、
1年目~5年目くらいまでの僕は、
「患者さんの反応を第1にして理学療法をする」
という考えで仕事をしていました。
・講師の先生の治療法を学んでも直ぐに自分流に変える
・解剖学や運動学からヒントを得て、自分なりの評価法や治療法を考える
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くそー!何で良くならなかったんだろう?
次こそは結果を出すぞ!
と思って、また自分の興味がある勉強をする。
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いつかきっと!
あの先生方たちのようにすごい治療技術を身につけるぞ!
そんな毎日でした。
けど今になって思うんです。
それって患者さんを踏み台にしていないか?と。
新人時代に臨床技術が未熟であることは当然です。
沢山の患者さんを診て、失敗して成長していくことも、もちろんあります。
しかし、それは患者さんの時間やお金を犠牲にしているんじゃないか?と思うんです。
未熟なのは仕方ないとしてもせめて
・まずは本やセミナーで教えてもらったことをしっかりやっていく
・良くならないなら先輩と代わる
こういった努力はするべきだと思います!
料理人であれば、技術が身につくまではお客さんに料理を出すことは出来ません。
しかし我々セラピストは、1年目から一人で患者さんを任されます。
患者さんは僕たちの成長を待ってくれません。
「基礎から積み上げて自分なりの治療法を考えていく」
というスタイルはこうゆうデメリットを含んでいることは
常に頭に入れておかなければなりません。
基礎の勉強は終わりがない
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言いたい事は分かったけど、
何か基礎を疎かにしているみたいで嫌だなぁ
そんな風に思う方もいると思いますが、安心してください。
決して基礎を疎かにしてはいません。
むしろ、終わりなく学び続けるものだと思っています。
大事なのは順番です。
下の図を見てみてください。
まずは土台となる基礎を固めて、そこに応用的な知識を積み上げていく。
これが一般的な研鑽のイメージだと思いますが、
この方法はお勧めしません。
なぜなら
①解剖学・運動学・生理学などの知識は非常に膨大な量であり、
その全てを修めることは出来ないから
その為、本来であればどんな基礎知識を学んでいくかを選ぶ必要があります。
そして選ぶために必要になってくるのが目的です。
目的のない自己研鑽は、例えるならば
どんな建物を建てるかを決めていないのに土台だけ用意している
という行為に等しいです。
これでは1日24時間では、とても足りません。
②知識や情報は年々変化しているから
今までは常識だった学説が覆るなんてことは非常に多いです。
せっかく時間をかけて修めた基礎知識が数年後には否定されていたら
今までの苦労がすべて無駄になります。
よって、僕がお勧めしたい方法は、下の図のように
応用に必要な基礎知識を日々足していく
というイメージです。
こうすれば、
・知識のアップデートにもついていける
と思います。
また、応用について説明されている本のほとんどには、
その技術を使うための基礎知識が書いてあります。
決して基礎を疎かにするわけでなく、順番を守って学習していただければ、
きっと患者さんにも喜ばれるし、自分の成長をより早く実感できると思いますよ!
まとめ
基礎をしっかり修めてから応用を学ぶというのは
①時間がもったいない
②自分たちの成長を患者さんは待ってくれない
③目的がないと無駄に終わることがある
ためお勧めしません。