知っておきたい『褒めて育てる』の注意点

皆さんこんにちは!

 

今回は、『褒めて育てる』の注意点について書いていきたいと思います。

 

昨今の日本ではパワハラが問題化して、だいぶ「叱って育てる」ことへの抵抗が強まってきました。

 

その代わりに

「褒めて育てる」「褒めて伸ばす」といった教育方法をやっていこう

と思う方も多いですが、

 

実はこの「褒めて育てる」にもデメリットがあるのです。

 

それは何か?じゃあどうすればよいか?

について説明していきます。

 

この記事を読んでいただくと、

・子育ての際に叱る、褒める以外の選択肢が増える

・子供と対等になれて仲良くなれる

・部下との距離も縮め易くなる

と思います。

 

では参りましょう!

 

目次

なぜ褒めるのがダメなのか?

 

結論から申し上げると、

承認欲求を満たすことに囚われて、他人の為に生きる子供(人)になってしまうから

です。

 

これは、岸見一郎さん 古賀史健さん 著 「嫌われる勇気」 ダイヤモンド社

に書かれています。

 

承認欲求とは、『他者から認められたい』と思う欲求で、ほとんどの人間が持っているものだと思います。

 

沢山の人から「すごいね!」「偉いね!」「優秀だね!」なんて言われると、

承認欲求が満たされ、とてもいい気分になります。

 

逆に誰からも褒めてもらえずに、注意ばかり受けていたら

承認欲求は満たされずに、どんどんと暗い気持ちになっていきます。

 

しかし、この承認欲求をアドラーの考えでは否定します。

 

「他者からの承認を求め、他人からの評価ばかりを気にしていると、

 最終的には他者の人生を生きることになります。」

岸見一郎 古賀史健 著 「嫌われる勇気」 ダイヤモンド社 P135より引用)

 

つまり、

「他人に認められたいから良い事をする」

という事は

「他人に認められないなら良い事はしない」

と考えることも出来る為、

 

自分で物事の善悪を考えず

他者から褒められる=正しい事

他者から褒められない=正しくない事

と他人に委ねたり

 

やりたいことがあっても

他人から褒められることならやる

他人から褒められないならやらない

という基準で考えてしまいます。

 

これでは自分の人生であるにも関わらず、

他人の為に生きている人生になってしまいます。

 

これが「褒めて育てるのデメリット」です。

 

個人的には、褒めて育てられたみんながみんなそうなるとは思いませんが、

特に子供を育てている親として、

必ず頭に入れておきたい考えだと思います。

 

よくやりがちな「まずい褒め方」

 

僕個人としては、褒めること全てを否定しているわけではありません。

 

しかし、

「褒める」の中でも

これはやっていけない褒め方

というものがあります。

 

それは、

他者をコントロールしようという目的で褒める

という事です。

 

例えば、

「今日はお漏らししなかったね!偉いね!」

「お片付けできたね!偉いね!」

「ごめんなさいが言えたね!偉いね!」

 

このような褒め方は、裏に

 

「お漏らししないようになって欲しい」

「お片付けできるようになって欲しい」

「ごめんなさいが言える子になって欲しい」

という親の欲が隠されています。

 

僕も子供がいるので、つい言ってしまう事があります。

確かに効果的なんですよ。

 

子供も嬉しそうですし、得意げに

「でしょー!!!」なんて言って、満面の笑みです。

 

しかし、そのように褒めてばかりいると

「親が褒めてくれるから良い事をする」という考えになり、

 

子供が「ねえ!リモコン戻しておいたよー」

なんて言ってきたときに、

つい忙しくて「わかったー」なんてそっけない返事をすると

「・・・(なんで褒めてくれないんだよ!)」

となりかねません。

 

また、

「お漏らししないで偉いね」は同時に

「お漏らししたら偉くない」という意味も兼ねています。

 

お漏らししなかったときを褒めてばかりいると、ふいに失敗したときに

本当に絶望の表情をしています。

 

なので、失敗を非常に怖がったり、失敗を隠そうとするという行動に繋がりかねません。

 

僕は、褒める時はなるべく

「〇〇は、本当にきれいな言葉を使うね」

「本当にいい笑顔をするね」

といった感じで、言うようにしています。

 

褒めるというより、親が感じた子どもの長所を通知するような感じです。

 

褒めないならどうすればいいの?

 

これだけ褒めることのデメリットを書くと

「じゃあ子供がなにかお手伝いしてくれても何も言わないの?」

と思いますよね。

 

そうではありません。

 

僕は、褒める代わりに

感謝する

ようにしています。

 

先ほどの「お片付けが出来た」ということについては、

「片づけてくれたから助かったよ」

と伝える。

 

そうすることで、人から感謝される喜びを知って欲しいんです。

 

これも承認欲求では?というのもありますが、個人的には

「褒める」という行為はどうしても

上から下に向けて行う事

というイメージがあります。

 

上司になかなか「偉いですね!」何言わないですよね(笑)

 

感謝の方が、対等に話している感じがするのですごく好きです。

 

なので僕は感謝するようにしています。

 

また、

お漏らしをしなかった

かけっこで1番になった

なんていう何かを達成したという時は、

 

「おー!どうやったの?」

成功した理由を聴く様にしています。

 

本人なりに上手く言った理由を考えて欲しいんです。

実際には「すごいじゃーん!!!」とつい言ってしまうんですけどね(笑)

 

お漏らしの件で言えば

子供「寝る前にトイレに行ったからだよ」

親「作戦成功だね!今日の夜もその作戦で行くか?!」

子供「うん!」

なんていう会話になるといい感じしませんか?

 

特に男の子は「作戦」って言葉好きです(笑)

 

まとめ

 

・褒めることのデメリットは、承認欲求に囚われてしまって他人の為に生きる人になりかねないから

・特に「コントロールしよう」という下心がある褒め方は非常にまずい

・褒める代わりに感謝したり、成功した理由を聴いてみよう

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

今日も頑張りましょう!

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