セラピストの仕事に活かせるビジネススキル3選

「今まで専門領域の勉強ばかりだったから、そろそろ違う事も勉強しようと思っている」

「だけど何を勉強したらよいかわからない」

この記事はそんな方へ向けて書いています。

 

皆さんこんにちは。

セラピストの為のお得な情報サイト「セラトク」を運営しているみやじーです。

この記事を読んでいただいている皆さんは、

セラピストとして専門知識の勉強はしてきたけど、何か他のことも勉強してみようかなと思っている方が多いと思います。

 

しかしそんなときに思うのが

「何から勉強しよう?」ですよね。

英語、プログラミング、資格の勉強、パソコンスキル等々

挙げたらキリがないほど「勉強すると良いですよ」というものは沢山あります。

たくさんありすぎて選べないですよね?

僕もそうでした。

「なんか専門知識ばかりだと今後まずいとは思うけど、じゃあ何から勉強すればいいの?情報ありすぎてわかんないよ!」

と思っていました。

よって今回は、「これだけ学べばOK」というビジネススキルを3つに絞って紹介します。

僕はこれまでたくさんのビジネス書や自己啓発本を読みましたが、

セラピストの仕事に活かせるものって結構あります。

 

ビジネス書を紹介しているサイトなどはたくさんありますが、

「セラピスト目線」でどう活かしていくか?というのは、あまりないと思います。

この記事を最後まで読んでいただくと

「日々の業務が楽になる」

「患者さんに満足してもらいやすくなる」

「上司や先生に怒られなくなる」

という風になれると思います。

それでは参りましょう!

 

目次

1.交渉スキル。

 

 

 

 

 

一つ目は交渉スキルです。

セラピストの仕事は交渉だらけです。

例えば、

患者さんに「歩いてみましょう」と言っても「歩くのが怖いからいやだ」と断られてしまう

病棟看護師さんに「ポジショニングこれでお願いします」といったら「忙しくてこれは出来ません」と言われてしまう

患者さんの家族に「リハビリ頑張れば歩けますよね!何とかしてください!」と無茶な要求をされる

 

こんなことありませんか?

僕は今まで結構ありました(;^_^A

 

こんな場面で活かせるのが交渉スキルです。

交渉スキルが身についていると

相手を不快な思いにさせずに、話を良い方向に持っていくことが出来ます。

その為、”少々キャラクターに難があり”という人と接するのに強くなり、

すごく気持ちが楽になります

なので絶対に学んでおいたほうが良いです!

スキルはどうやって向上させるか?

普段の仕事場面からできる練習として、

「相手の要望を理解して、相手にメリットがあるように伝える」

ようにしてみると良いです。

 

例えば先ほどの病棟看護師さんにポジショニングをお願いしたい時

「このポジショニングでないと褥瘡が発生する危険が高くなるのでお願いします」

とお願いしても

「うーん、忙しいのでもっと簡単な方法ありませんか?」

と拒否されてしまうかもしれません。

ならば

「このポジショニングにしてもらった方が体位変換の回数を減らせますよ」

と伝えたほうが、

「あっそうなんですか?どうやるんですか?」

と要望を聞いてくれる確率が高まります。

 

なので普段から、相手の希望を考えて相手にメリットがあるように自分の要望を伝えてみましょう。

 

他にもたくさん臨床に活かせる交渉スキルがあるので、参考になる本を2冊紹介します。

まんがでわかる 伝え方が9割

相手にYesと言ってもらえる伝え方がたくさん紹介されています。

漫画版じゃない方も読みましたが、漫画版で十分わかりますのでお勧めです。

武器としての交渉思考 (星海社新書)

京都大学の大人気講師 瀧本哲史さんの本です。

非常にわかりやすく交渉に必要な知識が豊富に紹介されています。

ぶっちゃけこの1冊でほとんど網羅できると思います。

2.プレゼンテーションスキル

これは、まずみんなが大嫌いな「症例報告」の場面に役立ちます(笑)

症例報告において一番の失敗って何だと思いますか?

 

「結局なに言っているのかわかんなかったな」

ではないでしょうか?

例えば

新人さんの症例報告でありがちなのが、あまりにもたくさんの情報を詰め込んでしまうパターンです。

問題点12個もあるんだけど・・・みたいな。

これは恐らく

症例報告では新人さんをボロクソにするというセラピスト業界の闇

大きく影響していると思いますが、とにかくこれではわかりにくいです。

また、ちょっと頭よさそうな人が、

すごくキレイに作られた資料と豊富に論文を引用した考察を披露しても「なんかよくわかんないな」なんてことも多いです。

 

発表は伝わらなければ0点です。

 

さらに教育の場面でも

卓越した技術を持っており素晴らしい結果を出すセラピストに、

「どうやってよくなったんですか?」と聞いても

「こう、コアが聞いていないから、足がグラグラになるじゃん、だから体幹がバチっとはまるように調整した」

と言われて、???????となる。

これもセラピストあるあるですよね。(;^_^A

良い技術を持っている人ほどプレゼンテーション技術を学んで、わかりやすく伝えられるようになった方が、今後の道も開けると思います。

どうやって鍛えるか?

1.手短にわかりやすく伝えるのを心掛ける

手短にわかりやすく伝えるには、一度情報をまとめて整理する必要があります。

最初は紙に書くなどして行うのがおすすめですが、慣れてくると自分の頭の中でも出来るようになってきます。

手短にわかりやすく伝えるコツとして

結論から話す→根拠を話す→具体例を話す

の順番で話すのがおすすめです。

これを行っていくだけでもプレゼンテーション技術は間違いなく向上していきます。

 

2.本を読む

プレゼンテーションに関する本でおすすめの本を2冊紹介しておきます。

プレゼンテーションZEN 第2版

ぶっちゃけこの1冊だけでも大丈夫だと思うほど、

僕のプレゼンテーションスキルに大きな影響を与えました。

”シンプルにわかりやすく”伝える技術が詰まっている本です。

1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術

先ほど述べた結論→根拠→たとえばのやり方が書いてあります。

あの孫正義さんにもプレゼンをし、認められたという伊藤洋一さんの著書です。

特に時間がない上司に話しかける際に役立つ内容の本だと思います。

 

3.問題点設定スキル

僕は臨床において問題点の設定が一番重要だと思っています。

治療技術はその次です。

 

問題点の設定を間違えたらどんなに良い技術を持っていても、絶対に成果が出ません。

これは僕の失敗談ですが、

「右の足が上がらなくなった」という患者さんが来た時に僕は

「心臓のバイパス手術によって出来た前腕の瘢痕化が問題」

として前腕のマッサージを行ったということがありました。

バイパス手術後から上がらなくなったというエピソードを聞いて、そう設定しました。

あまりにも愚か・・・

結果まったく良くならずに患者さんは来なくなりました。

当時の僕は治療技術ももちろん未熟でしたが、仮にゴッドハンドと呼ばれるような人が前腕の治療をしても良くならなかったと思います

 

だから問題点の設定を間違えると、どんなに技術があっても成果を出すことが出来ません。

そして問題点の設定や解決に関するビジネス書はたくさんあり、沢山のヒントが詰まっています。

どうやってスキルを向上させるか?

良い問題点を設定するコツは

1.患者さんのHOPEに大きく影響する

2.達成できるものである

この2つを満たす問題点を設定します。

 

1.患者さんのニーズに大きく影響する

悪い問題点設定の典型例が「姿勢の改善」です。

患者さんのHOPEが「歩きたい」にも関わらず、「姿勢が崩れている」ということを問題点にしてしまい、姿勢が改善しても歩行が良くならないということがあります。

「患者さんのHOPEに絶対に関係するか?」と自問自答しながら問題点を設定しましょう。

 

2.達成できるものである

これは、「時間的に達成できるか?」という面と「自分の能力的に達成できるか?」という両方の側面から考えていく必要があります。

 

「○○先生は1週間で膝関節を130°曲げると言っていた」という著名な先生の言葉を妄信し、痛くても無理やり曲げるという無茶なプログラムを提供して、結果痛みが取れなくなってしまった。

なんてことは良くあります。

 

患者さんの状態や性格、さらに自分の能力も考慮したうえで、

「1か月後に120°曲がるようにしよう」と解決すべき問題点を設定しましょう。

 

参考になる書籍はこちらです。

イシューからはじめよ ― 知的生産の「シンプルな本質」

少々難解ですが、もうこれだけ読めば大丈夫です。

それくらい濃い内容が詰まっています。

社会人は全員これを読んだほうが良いというほどおすすめの本です。

 

 

以上参考になれば嬉しいです。

これからもセラピストの為の情報を発信していきますのでよろしくお願いします。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

今日も事故に気を付けていきましょう!

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